ワラさん率いる新ラー食べ会・秋に秋田(仮称)を千葉から迎えてのグルメツアー。元祖十文字中華そば マルタマからの〜八代目佐藤養助「天ぷら 正心庵」からの〜手打ちそば処 かえで庵からの〜腹ごなしは、トレッキングで川原毛地獄へ♪
稲庭→皆瀬に絡めての観光でパッと頭に浮かぶのは、やはり小安峡だと思いますが、もう一捻り欲しいなと模索中に、川原毛地獄の情報が飛び込んでくる。画像では見たことあったけど、実際に行った事はなかったので、8月某日にかえで庵を訪問した後に行ってみました!
川原毛地獄@秋田県湯沢市高松
ここは青森県の恐山、富山県の立山と並ぶ日本三大霊場の一つで、栗駒国定公園の一部であり「ゆざわジオパーク」のジオサイトにも認定されています。川原毛地蔵菩薩のある広場に20台ほどの駐車場があり、ここから歩いて登っていきます♪
看板の案内によると、広場側をスタートとするとゴールである県道310号線までは、距離にして0.7kmで上りが20分、下りが15分。県道310号線側にも駐車可能なので、そちらをスタートにすると最初は下り→上りという事になります。
最初は階段があるので登りやすいですが、途中で階段がない白い砂利の山道の部分がポツポツあるので、靴や衣服などは動きやすいものが必須かと!
川原毛地蔵は古くから羽州(うしゅう)の通融嶮(つうゆうけん)と呼ばれ、王朝時代から多くの修験者や参詣人が訪れ、女人禁制の山でもあったそうです。
807年(大同2年)に月窓和尚が霊通山前湯寺を建立、829年(天長6年)には慈覚大師が訪れ、法羅陀地蔵と自作の面を奉納。1393年(明徳4年)に前湯寺は栴檀上人により三途川に移されました。
ここには血の池地獄や針山地獄など136の地獄があり、極楽もあるそうです。標高は800m程度ですが灰白色の溶岩に覆われた山肌には火山活動の余勢を未だに残していて、至る所から蒸気が吹き出し、お湯の川を形成しています。
歩いていると硫黄の独特な臭いが一帯に漂ってますが、硫黄鉱山としてかつては採掘も行われていて、その期間は1623年(元和9年)~1966年(昭和41年)の344年間にも及んでいます。
おそらく以前は歩けていたエリアも「危険立入禁止」として閉鎖されている場所もありました。「この場所は、高濃度の有毒ガスが発生しています。大変危険です。絶対に立ち入らないで下さい」の注意看板が生々しいです。
ゴールである県道310号線側に到着。下の案内図には上りが20分とありましたが、実際に歩いたら約15分でした。砂利道が多いので、思いのほか疲れますが。
県道310号線側にも何台から車を駐車出来ますが、それほど広くはないですし、こちらからだと行きは下り→帰りは上りと逆になるので、気分的になかなか大変かも♪
下りの画像は割愛しますが、かかった時間は案内図に15分とありましたが、砂利に足を取られないようにゆっくり歩いてジャスト15分ほど。これが出発地点の川原毛地獄の駐車場から、川原毛大滝の駐車場を撮った画像。川原毛大滝駐車場の脇をお湯の川が流れています!
という訳で、視察で上ってみましたが、やはり滝の方が面白そうという事になり、今回はこちらへご案内しました♪
川原毛大湯滝@秋田県湯沢市高松
川原毛地獄→川原毛大滝の駐車場は隣りなので徒歩でも移動可能。こちらにも駐車場が上下に二箇所あり、50台位は停めれます。
ここからスタートしますが、今度は行きが下り→帰りが上りになります。案内図によると、距離にして0.5kmで下りが10分、上りが15分。こちらも靴や衣服などは動きやすいものが必須かと思います。
すぐに橋があり青みがかった綺麗な川が流れてますが、この時点だと熱湯らしく注意書がありました。
橋からみた上流側
橋からみた下流側。
あとはひたすら下るだけ。基本的には階段になってますが、結構な勾配なの注意が必要です!
無事到着しました。案内図に下りが10分とあり、実際に歩いた結果も約10分。全国的にも珍しい「温泉の滝」なので、驚かせる為に何も説明せずにご案内しましたが、駐車場から水着を着用して下り、温泉に入ってからそのまま水着姿で駐車場まで上ってくる、気合いの入ったマダムとすれ違ったので、完全にバレバレでした(笑)
上流で湧出する温泉と冷たい沢水が合流して、熱い源泉が加水され温度が下がり、更に滝になって落ちることでナチュラルな湯もみ効果で適温になるという、非常に理にかなった天然の滝壺温泉♪
完全なる自然の露天風呂なので、女性は水着着用で入浴するのが通例ですし、自治体のホームページなどにも「入浴の際は水着の着用をお願いします」と記載されてます。ちなみに川を渡った先を少し上ると男女別の簡易脱衣所が設置されていて、誰でも気軽に利用可能です。
左側に二段階で落ちてくる滝と、高い位置からダイレクトに落ちてくるダイナミックな滝の2パターンです。
右側の滝は約20mの高さから流れ落ちてくるので、打たせ湯というよりは修験者の滝行。煩悩を払いたい方は白装束のコスプレでこちらへ。ちなみに泉質は強酸性なので、目に入るとかなり沁みます(笑)
左側の二段階滝は途中の滝壺によじ登って入浴する強者もいるようですが、足元が滑るのでかなり注意が必要だと思います。もちろん何も用意して行かなかった自分たちは、足湯を楽しむ程度でしたが、マイナスイオン+温泉という最強コラボな大湯滝を存分に堪能しました!
温泉の効能はきりきず、やけど、慢性皮膚病、神経痛、筋肉痛、関節痛、冷え性など。「トレッキングがある」と聞いて靴を新調した為、滝に到着する頃には靴擦れになったワラさんにはピッタリの温泉でした(笑)
ちなみに大湯滝から駐車場までの上りにかかった時間は、案内図に15分とありましたが、途中休憩なしなら10分程度。ただし結構な勾配なので、途中にいくつかあるベンチで休憩しながらが無難かと思います♪
川原毛大湯滝の周辺情報
住所:秋田県湯沢市高松
入場適期:7月上旬~9月下旬
※11月上旬~5月上旬は閉鎖
入湯料:湧出温泉なので無料
入湯時間:湧出温泉なので不定
※照明が全くない山道なので17:00前には退去が必要かと
駐車場
川原毛地獄駐車場(川原毛地蔵菩薩場)に20台位
川原毛大湯滝駐車場に50台位
アフターは二つ目に組み込んだ観光の増田町へ!
旬菜みそ茶屋 くらを@秋田県横手市増田町
アイスコーヒー&みそキャラメルソフト
こちらのスイーツスポットにご案内する予定でしたが間に合わず。せっかく事前調査でみそキャラメルソフトを食べたのに(笑)
気を取り直して予定どおり同じ並びにあるこちらへご案内♪
村田薬舗(旧村田薬局)@秋田県横手市増田町
今回ご案内するのがワラさん+医療関係者お二人という事で、「蔵の町 増田」の街並みの中でも異彩を放つこちらへ。
入場料は店蔵→内蔵→みそ蔵→外蔵→新蔵(離れ(→地下室などを案内してくれ、懇切丁寧な解説付きで200円(中学生以下無料)というお手頃価格!
村田薬舗は江戸時代の中頃に伊勢国より増田に移住して開業。一番古い建物は明治時代後期に建築されたという、11代まで続いた増田最古の薬屋で、当時は間口の広さに税金が比例していた為、その対策として間口が狭くて縦に120m様々な蔵が連なる独特の区割りになっています♪
本当に薬局として営業していたそうですが2003年に廃業。店の修繕などを経て2014年に店内や蔵を土日限定で公開を開始して、今は不定休ながら平日も9:00頃~16:00頃の間で案内しています。という訳で、まずは一階の薬局店内を拝見。ところ狭しと当時の看板やらが飾られてます。
薬を買うと貰えたおまけのグッズも陳列されてました♪
これが調剤室。調合する薬品瓶、顕微鏡、上皿天秤、分銅などが配置されていて、見ているだけで何故かワクワクします。ちなみにお連れした医療関係者お二人の反応は、自分が想像していた「こんな薬や器具は見たことない!」ではなく、「懐かしー♪」でした。知ってんのかい(笑)
ここが二階。見どころは中央に湾曲した欅の太鼓梁を使用して、天井には杉の柾目と欅の板目を交互に使用した大和張を施した造りと、多種類の薬種を入れる小さい引き出しが沢山ついた「百味箪笥」など。進駐軍から寄贈されたと思われる未開封の包帯などもありました!
こちらは地下室。冷暗所保存もしくは引火性の薬品などを保管していたそうです。壁の三面は院内銀山の切り石で、一面を玉石にする事で夏は涼しく、冬は暖かくなるという設計になっています♪
みそ蔵にレトロな傘が。この他にも危険蔵や伊万里焼の便器、敷地内を流れる水路など見どころ満点!
「あの壇蜜が伊万里焼の便器をまたいでM字開脚!」という説明はなかったのでしてないと思いますが、見学には来て満足されたようです(笑)
村田薬舗(旧村田薬局)の施設情報
電話:090-6457-3302
住所:秋田県横手市増田町増田七日町147
定休日:不定休(冬季は天候により休業あり)
営業時間
9:00頃~16:00頃
入場料:200円(ガイド付きでの見学)
※中学生以下無料
駐車場:2台(店舗に向かって左脇)
最寄りの交通機関など
十文字駅から2980m
バス停→四ツ谷角から50m